赤ちゃんの日焼け止めの正しい落とし方を解説
更新日: 2024年06月04日
この記事でわかること
- 赤ちゃん用の日焼け止めの多くは、ベビー用の石けんやお湯でも落とせるように作られています。
- 赤ちゃん用の日焼け止めのタイプによって落とす手順が異なります。
- 赤ちゃんに塗った日焼け止めは、その日のうちに落とすようにしましょう。
赤ちゃんに日焼け止めを塗る機会が増えてくると、「どうすれば肌に負担をかけずに落とせるの?」と悩むことが増えてくるでしょう。日焼け止めを落とすためにゴシゴシこすると、赤ちゃんのデリケートな肌にダメージを与えてしまうかもしれません。とはいえ、肌に日焼け止めが残った状態もよくありません。正しい日焼け止めの落とし方は、日焼け止めの種類によって異なります。
今回は、タイプ別に日焼け止めの落とし方について詳しく解説します。赤ちゃんの肌に負担をかけにくい日焼け止めの選び方も紹介しているので、こちらも参考にご覧ください。
【目次】
赤ちゃんの日焼け止めの正しい落とし方
赤ちゃんの日焼け止めには、ベビー用の石けんだけで落とせるものや、クレンジングが必要なものもあります。お使いの日焼け止めの説明書やパッケージに落とし方について記載されていることが多いので、そちらを確認してから購入するとよいでしょう。
日焼け止めの種類によっては石けんやお湯だけで落とせる
赤ちゃん用の日焼け止めの多くは、ベビー用の石けんやお湯でも落とせるように作られています。日常使い用の日焼け止めなら、クレンジング不要のものがほとんどでしょう。
しかし、石けんやお湯で落とせるものでも、ゴシゴシこすると赤ちゃんのデリケートな肌に負担をかけてしまうことがあります。日焼け止めが肌に残らないように落とすことは大切ですが、洗うときにこすりすぎないように注意しましょう。
落とすのにクレンジングが必要な日焼け止めは?
赤ちゃん用の日焼け止めのなかには、汗や水で落ちにくいウォータープルーフタイプもあります。このようなタイプの日焼け止めは、落とす際にクレンジングが必要なものもあります。すべてのウォータープルーフタイプの日焼け止めが石けんで落ちないわけではありませんが、クレンジング不要のものでも普通の日焼け止めと比べると落ちにくいと感じることがあるかもしれません。
クレンジングは、赤ちゃんの肌を保護するのに必要な皮脂まで落としてしまうこともあるため、赤ちゃんの肌に負担をかけやすくなります。刺激によって肌荒れを起こすこともあるので、クレンジングが必要な日焼け止めはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
タイプ別!赤ちゃんの日焼け止めを落とす手順
赤ちゃん用の日焼け止めは大きく分けて、お湯で落とすタイプと石けんで落とすタイプがあります。しっかり日焼け止めを落とせれば問題ないのですが、それぞれ手順があるので確認しておきましょう。
1. お湯で落とすタイプの赤ちゃん用日焼け止めの落とし方
お湯で落とせるタイプの日焼け止めは、次の手順で落としていきます。
- 体温程度のお湯にガーゼを浸して軽く絞る
- 日焼け止めを塗った部分を濡らしたガーゼで拭き取る
- 日焼け止めが落ちたことを確認してローションなどで保湿する
ポイントは、ガーゼで肌を強くこすりすぎないことです。優しく撫でるように落としていきます。何回かに分けて拭き取るときは、1回ごとにガーゼを洗ってから拭き取りましょう。日焼け止めをお湯だけで洗い流すのが難しい場合は、ベビー用の石けんも併用してしっかり落とします。
2.石けんで落とすタイプの赤ちゃん用日焼け止めの落とし方
石けんで落とすタイプのものは、次の手順で落としていきます。
- ベビー用の石けんをしっかり泡立てる
- 泡で洗うように意識しながら肌を手でこすらないように優しく洗っていく
- ぬるま湯で泡をしっかり流し、日焼け止めがきちんと落ちていることを確認する
- 水分を拭き取ってローションなどで保湿する
石けんを使うときは、刺激の少ないベビー用のものがよいでしょう。大人用のボディソープや洗顔料だと脱脂力が強く刺激を与えるおそれがあります。
石けんで洗うときは、手でこするのではなく泡で包み込むように優しく洗うよう心がけます。ベビー用の石けんでも肌が乾燥することがあるので、洗った後はベビー用のローションなどの保湿剤を使用してください。
赤ちゃんの肌に負担をかけにくい日焼け止めの選び方
赤ちゃんに日焼け止めを使う際は、肌に残らないようにしっかり落とすことも大事ですが、肌に負担がかかりにくい日焼け止めを選ぶことも重要です。
紫外線が強い時期は、日焼け止めを使う頻度も多くなるので肌への負担が気になるでしょう。ですが、肌トラブルなどのリスクから赤ちゃんの肌を守るためにも紫外線対策が必要です。そのため、日焼け止めを選ぶときはできるだけ肌に負担がかかりにくいものを選ぶようにしましょう。そこで、赤ちゃんの日焼け止めを選ぶポイントをご紹介します。
紫外線防御成分は紫外線散乱剤タイプのものを選ぶ
日焼け止めの有効成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。肌への優しさを優先したい場合は、紫外線吸収剤を使用していない日焼け止めを選びましょう。
紫外線吸収剤はまれにアレルギー反応を起こす方がいるので、アレルギー反応を起こすことがほとんどないと言われる紫外線散乱剤タイプの日焼け止めを使用するのがおすすめです。紫外線吸収剤が使われていない日焼け止めには「ノンケミカル」や「紫外線吸収剤フリー」と記載されているので、こちらを目印に購入するとよいでしょう。
お湯や石けんで落とせるものを選ぶ
日焼け止めを落とすときに赤ちゃんの肌へ刺激を与えないよう、お湯や石けんで落ちるものを選びましょう。落ちにくい日焼け止めだと、ゴシゴシこすったりクレンジングを使ったりすることになるため、肌に負担をかけやすくなります。
ウォータープルーフタイプの日焼け止めのなかには、クレンジングが必要なものもあるので注意してください。クレンジングをすると日焼け止めをきれいに落とすことができる反面、皮脂を落としすぎて乾燥肌を招くことがあります。赤ちゃんの肌は成長途中なのでただでさえ乾燥しやすい状態です。乾燥が進むとバリア機能が低下して肌トラブルを起こすことがあります。
同様に、肌をゴシゴシこするのもバリア機能の低下につながるので気をつけましょう。肌への負担を最小限に抑えるためにも、お湯や石けんだけで落とせる日焼け止めを選ぶのがベストです。
パッチテストやアレルギーテスト済みのものを選ぶ
赤ちゃんの肌トラブルを予防したい方は、パッチテストやアレルギーテスト済みの日焼け止めを選ぶとよいでしょう。パッチテスト済みのものは一定の安全性が確認されており、アレルギーテスト済みのものはアレルギーが起こりにくいことが試験によって確認されています。
絶対に肌トラブルが起こらないことを約束するものではありませんが、刺激性が低いため赤ちゃんでも使いやすいことが特徴です。パッチテストやアレルギーテスト済みの日焼け止めでも肌に合わないと感じた場合は、すぐに使用を中止しましょう。
なお、初めて使う日焼け止め製品は自宅で試し塗りをすることをおすすめします。自宅での試し塗りの方法はこちらを参照してください。
紫外線をしっかりカットできるものを選ぶ
赤ちゃんのデリケートな肌を紫外線から守るために、紫外線をしっかりとカットできる赤ちゃん用の日焼け止めを選びましょう。製品により日焼け防御効果が異なりますが、効果の目安になるのが、SPF・PAなどの数値です。
SPF・PA値とは?
SPFはUV-Bを防ぐ効果の持続時間の指標、PAはUV-Aから肌を守る効果の持続時間の指標です。SPF・PAの値は、UVの防御効果の高さではないことに注意が必要です。SPF・PAの値が高くなるほど、赤ちゃんの肌に負担がかかりやすいと言われています。日常使いの場合は、SPF15~20、PA+程度のもので問題ありません。海や山に行くときはSPF20~40、PA++~+++程度を目安に日焼け止めを選びましょう。
また、一部の赤ちゃん用日焼け止めにはSPF・PA値の記載がないものもありますが、その場合は製品説明などを確認して、紫外線から肌をきちんと守れる製品を選びましょう。SPF・PA値の表示のないものでも、日陰に一定時間入るたびにUV防御効果が回復する日焼け止め製品もあります。製品説明などを確認して、紫外線から肌をしっかり守れる製品を選びましょう。
赤ちゃんの日焼け止めを落とすタイミング
赤ちゃんの日焼け止めを落とすタイミングについては、とくに決まりがありません。外から帰ってきたらすぐに落としたほうが良いという意見もあれば、お風呂の時間に落とせば問題ないという声もあります。
日焼け止めを塗ったその日のうちに落とすのであればタイミングは基本的にいつでも良いですが、肌への影響が気になる場合はお出かけから帰ってきてすぐ落とすとよいでしょう。
赤ちゃんの日焼け止めを落とさないとどうなる?
赤ちゃん用の日焼け止めは、できるだけ肌に負担をかけにくいように考えられて作られています。しかし、塗ったその日のうちに落とさないと肌に影響が出ることがあるので注意しましょう。
日焼け止めのなかには落ちにくい製品もあるので、お湯や石けんで洗った後は日焼け止めが落ちているかしっかり確認することが大切です。
日焼け止めをしっかり落とさないと以下のようなリスクが考えられます。
肌荒れを起こすことがある
日焼け止めが肌に残った状態が続くと、赤ちゃんが肌荒れを起こすことがあります。赤ちゃんの肌はまだ十分に発達しておらずとてもデリケートです。肌をゴシゴシこすらなくても簡単に落とせる日焼け止めを塗るようにし、落とし残しがないように気をつけてください。
肌が乾燥しやすくなる
赤ちゃん用の日焼け止めのように刺激が少ないものでも、そのまま放置すると肌が乾燥することがあります。赤ちゃんの肌は大人よりも乾燥しやすいので、日焼け止めは必ずしっかり落とし、保湿ケアをしましょう。肌が乾燥した状態が続くと、バリア機能が低下して肌トラブルを起こしてしまうこともあります。
赤ちゃんに日焼け止めを使うときの注意点
赤ちゃん用の日焼け止めでも、必ず肌に合うとは限りません。体質や肌質によっては合わないこともあります。
肌に合うか試し塗りをしてから使用する
日焼け止めが肌に合うか、試し塗りをしてから使用するとよいでしょう。二の腕や背中など目立たないところに日焼け止めを少量塗り、最低でも24時間は様子を見ましょう。かぶれや腫れなどの問題がなければ、顔や体に使用していきましょう。もしも肌に赤みやなんらかのトラブルが見られるなら、製品の使用を控えましょう。
大人用の日焼け止めは使用を避ける
大人用の日焼け止めを塗ると、赤ちゃんの肌に負担をかけることがあるので使用を控えましょう。肌に問題がないようでしたら、3歳頃から大人用の日焼け止めを使用できるとされています。ただし、肌トラブルが起きていない場合も日焼け止めはしっかりと落とすようにしてください。
赤ちゃんの日焼け止めは大人も使える?赤ちゃんと一緒に使える日焼け止めについて解説また、赤ちゃん用の日焼け止めでも使用できるのは生後3~4か月頃からと言われています。生後3か月未満の赤ちゃんとお出かけするときは、ベビーカーのサンシェードを使ったり日陰を歩いたりして紫外線対策をしましょう。
赤ちゃんの日焼け止めはいつから塗るべき?日焼け止めの選び方や紫外線対策についても解説日焼け止めをしっかり落として赤ちゃんの肌を守ろう
日焼け止めの落とし方は、種類によって異なります。赤ちゃん用の日焼け止めは、お湯や石けんだけで落とせるものがほとんどです。日焼け止めを落とさないままでいると、肌荒れを起こしたり肌の乾燥を招いたりする恐れがあります。
赤ちゃんに日焼け止めを使った場合は、必ずその日のうちに落とすようにしてください。日焼け止めを正しく使うことで、紫外線から赤ちゃんの肌を守ることができます。落とし方もしっかり押さえて、赤ちゃんとの楽しい毎日を過ごしましょう。
※出典元
記事はここまで
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