赤ちゃんに日焼け止めは必要?選び方・塗り方のポイントも解説
更新日: 2024年06月17日
この記事でわかること
- 赤ちゃんのデリケートな肌を紫外線から守るために日焼け止めが必要です。
- 日焼け止めは、赤ちゃんの肌に刺激にならないものを選びましょう。
- 赤ちゃんへの日焼け止めの塗り方も重要です。
「赤ちゃんに日焼け止めは必要?」と悩んでいる方もいるかもしれません。紫外線から赤ちゃんを守るために、日焼け止めは必要です。赤ちゃん用の日焼け止めを選ぶときには、成分やSPF・PAの値をチェックしてみましょう。また、日焼け止めには塗り方や落とし方にポイントがあります。
この記事では、赤ちゃんへの日焼け止めの必要性や、いつから使えるか、選び方や使うときのポイント、日焼けしてしまったらなど、赤ちゃんの紫外線対策について解説します。
【目次】
赤ちゃんに日焼け止めは必要?
紫外線から赤ちゃんを守るために、日焼け止めは必要と言えるでしょう。赤ちゃんの肌はデリケートで、大人より弱いため、日焼け止めなどによる紫外線対策が大切です。
日本小児皮膚科学会では、紫外線をたくさん浴びると肌トラブルが起こる可能性があるとしています。そのため、赤ちゃんを日焼けから守るために、日焼け止めの使用をおすすめします。
適度に日光を浴びるのも必要
紫外線による肌へのダメージを心配するあまり、日光を避けすぎるのもよくありません。日光浴は体内で「ビタミンD」を生成する重要な手段です。ビタミンDは骨の成長促進だけでなく、精神面にも良い影響を与えるとされています。ビタミンDが不足すると気分の落ち込みややる気の低下、睡眠の質の悪化を招くことがあります。
そのため、適度に日光を浴びることは非常に大切です。毎日少しの時間で良いので日光浴をし、体内時計を整え、健康を維持しましょう。
ただし、15分以上のお出かけや直射日光を浴びる際は、日焼け止めをしっかり塗ることが必要です。
曇りの日でも日焼け止めは必要?
曇りの日でも紫外線が降り注ぐため、日焼け止め対策が必要です。薄い雲でも UV-Bの 80%以上が透過し、屋外では太陽から直接届く紫外線量と空気中で散乱して届く紫外線量がほぼ同程度と言われています。そのため、曇りなどの日でも日焼け止めを塗って紫外線対策をしましょう。
赤ちゃんに日焼け止めが必要になるのは生後何か月から?
赤ちゃんに日焼け止めを塗るのは、生後3~4か月頃からがおすすめです。赤ちゃんのお出かけは1か月検診頃からが目安となりますので、生後4週までの新生児の時期は日焼け止めを塗る必要はありません。
日本小児皮膚科学会では、ベビー用や子ども用として販売されている日焼け止めなら『小さい赤ちゃんから使える』としています。ただし、紫外線の影響は、季節や住んでいる地域、肌タイプなどの個人差により異なるため、試し塗りをしながら必要に応じて使うとよいでしょう。
赤ちゃんに日焼け止めが必要な時間帯は?
午前10時から午後2時は、紫外線が強い時間帯です。この時間帯にお出かけする場合、帽子をかぶる、通気性の良い長袖の服で紫外線をカットするなどし、露出した肌には日焼け止めを塗るようにしましょう。さらに、ベビーカーでのお出かけの際には、日除けを活用しておくと安心です。
とはいえ、日焼けのダメージだけでなく、熱中症の危険もあるため、乳幼児がこの時間帯に長時間屋外で過ごすのは避けるほうが良いでしょう。公園で遊ぶ時やお散歩をする際は、紫外線の弱い時間帯がおすすめです。
赤ちゃんの健康と安全を守るため、季節や時間帯に応じて適切な紫外線対策を心がけましょう。
赤ちゃんの日焼け止めの選び方、5つのポイント
赤ちゃんに使う日焼け止めは大人用ではなく、パッケージに「赤ちゃん用」や「幼児・こども用」と書かれているものを選びましょう。赤ちゃんの肌にとって大人用の日焼け止めは刺激が強いこともあるため、赤ちゃんの敏感な肌にも使えるような日焼け止めを選ぶ必要があります。そのうえで、赤ちゃんに使える日焼け止めを選ぶための以下3つのポイントを参考にしてみてください。
1. 紫外線をしっかりカットするものを選ぶ
赤ちゃん用の日焼け止めを選ぶ際には、紫外線カット率やSPF・PAの値を参考にすると良いでしょう。
- SPF: UV-Bを防ぐ効果の持続時間の指標
- PA: UV-Aを防ぐ効果の持続時間の指標
UV-Bを浴びると肌が赤くなり、UV-Aを浴びるとシミやしわができる原因になると考えられています。
一部の赤ちゃん用日焼け止めにはSPF・PAの記載がないものもありますが、その場合は製品説明などを確認して、肌から紫外線をきちんと守れる製品を選びましょう。
SPF・PA値の記載がある赤ちゃん用日焼け止めでしたら、SPF値が10~20、PA+程度のものなら日常の外出には十分でしょう。
大人が日焼け止めを選ぶときはSPF・PAの値が高いものを選ぶ方が多いかもしれませんが、値はあくまでUV防御効果の持続時間であり、あまりに値が高いものは赤ちゃんの肌に負担をかけてしまいます。ただし、海やプールなど紫外線が強い場所に長時間連れていく場合は、SPF20~30、PA++程度のものを選んでもよいでしょう。
SPF・PA値の表示のないものでも、一定時間日陰に入るたびにUV防御効果がリセットされる日焼け止めもあります。製品説明などを確認して、肌から紫外線をきちんと守れる製品を選びましょう。
2. 紫外線散乱剤を使っているものを選ぶ
赤ちゃんに使う日焼け止めは、紫外線散乱剤を使っているものを選びましょう。
紫外線から肌を守る日焼け止めの成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
- 紫外線吸収剤(ケミカル):紫外線を熱などのエネルギーに変換して皮膚を守る成分
- 紫外線散乱剤(ノンケミカル):物理的に紫外線を反射させたり散乱させたりする成分
紫外線吸収剤は塗っても肌が白くなりにくいですが、人によってはまれにアレルギー反応を起こすことがあります。一方で紫外線散乱剤は白くなりやすいものの、アレルギー反応を起こすことはほとんどありません。そのため、赤ちゃんを含めて肌が敏感な方には紫外線散乱剤のほうが使いやすいと言われているのです。
赤ちゃん用や子ども用の日焼け止めは、多くが紫外線散乱剤のみを配合したものとなっており、「ノンケミカル」や「紫外線吸収剤フリー」などの記載があります。
3. 肌に刺激を与えやすい成分が入っていないものを選ぶ
赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、刺激となる成分を避けることが大切です。日焼け止めに含まれる成分で注意が必要なのがアルコールです。化粧品の成分表示では、「エタノール」と記載されています。
アルコールには、肌のベタつきを抑えてさっぱりとした使用感が得られたり、清涼感を与えたりする効果があるため、化粧品によく配合されています。ですが、アルコールは肌を乾燥させてしまう性質もあります。赤ちゃんの肌は元々乾燥しやすく、アルコールによる刺激が原因で肌に赤みやかゆみが出てしまうことも。
赤ちゃんの肌を守るために、アルコールフリーの日焼け止めをおすすめします。その他にも、肌に優しく、低刺激の成分で作られた商品を使うことで、赤ちゃんの肌の健やかさを保ちましょう。
4. 日焼け止めのタイプで選ぶ
赤ちゃんの日焼け止めには、さまざまなタイプがあります。使い心地や使用シーンに合わせて選ぶようにしましょう。ここでは、主に以下3つの日焼け止めのタイプをご紹介します。
- ミルクタイプ
- クリームタイプ
- ミストタイプ
それぞれの日焼け止めには、汗や水に強いウォータープルーフタイプや、虫除け対策も一緒にできるものもあります。使用シーンに応じて、最適なタイプを選んでください。
ミルクタイプ
ミルクタイプの日焼け止めは、乳液のような柔らかいテクスチャーで、肌に優しくなじみます。保湿効果があり、乾燥しがちな赤ちゃんの肌にも適しています。軽い使用感で、敏感肌にも安心して使えるのが特徴です。
クリームタイプ
クリームタイプの日焼け止めは、ミルクタイプよりもしっとりした使い心地です。肌に密着しやすいため、長時間の外出時にも安心して使用できます。ただし、落としにくい日焼け止めもあるため、注意が必要です。
ミストタイプ
ミストタイプの日焼け止めは、みずみずしいテクスチャーで、肌にすっとなじむのが特徴です。ベタつきが少なく、外出先でも手軽に使えます。
5. 落としやすい日焼け止めを選ぶ
赤ちゃんの日焼け止めを選ぶ際には、落としやすさも重要なポイントです。赤ちゃんの肌はデリケートなため、簡単に落とせる日焼け止めを選ぶようにしましょう。お湯や石けんで簡単に落とせるものを選ぶと、毎日のケアが楽になり、赤ちゃんの肌を守ることができます。落としやすい日焼け止めを選んで、赤ちゃんの肌を健やかに保ちましょう。
赤ちゃんに日焼け止めを塗るときに必要なポイント
日焼け止めを上手に使って、大切な赤ちゃんを紫外線から守ってあげましょう。ここでは、赤ちゃんの日焼け止めを使うときのポイントを紹介します。
1. 外出15分前に塗る
日焼け止めが肌になじむまでに時間がかかります。そのため、外に出る15~30分前を目安に日焼け止めを塗りましょう。
2. たっぷりとむらなく塗る
日焼け止めの効果を十分に発揮するため、たっぷりと塗ってください。すり込むのではなく、全体に薄くのせるように塗りましょう。とくに首や耳の後ろ、胸元、背中、手の甲も日焼けをしやすい部位ですので、塗り忘れのないようにしましょう。
また、赤ちゃん用の日焼け止めには、薄塗りでも効果を発揮できる製品もあります。赤ちゃんに塗る日焼け止めの量を抑えたい方は、薄塗りタイプの日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
日焼け止めの部位別の塗り方
部位 | 塗り方 |
---|---|
顔 | 1.クリーム状に出るタイプの日焼け止めはパール1個分、液状に出るタイプは1円硬貨1個分を手のひらに取る。 2.額、鼻の上、両頬、あごに分けて置き、そこからまんべんなく、塗り伸ばす。 3.もう1度同じ量を重ねづけする。 |
腕や脚などの体 | 容器から直接、直線を描くように、均一にむらなく伸ばす。 |
3. 2~3時間を目安にこまめに塗りなおす
日焼け止めは、どんなに丁寧に塗っても汗をかいたり服でこすれたりすることで落ちてしまいます。そのため、2~3時間おきに塗り直すようにしましょう。ハンカチやガーゼなどで汗などを拭き取った場合は、日焼け止めも一緒に落ちている可能性があるのでその都度こまめに塗り直すのが理想です。
ただし、赤ちゃん用の日焼け止めの中にはYチタンを配合した製品もあります。Yチタンを配合した赤ちゃん日焼け止めは、日常的な使用であれば日陰に時々入ることで日焼け止め機能が回復するとされています。そのため、一日のうちで何度も塗り重ねるのが手間な方は、Yチタンを配合した赤ちゃん日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
赤ちゃんの日焼け止めを落とす際に必要なポイント
日焼け止めを使ったら、きちんと洗い落とすことも大切です。赤ちゃん用の日焼け止めは、入浴時に普通の石けんで洗い流せるものがほとんどです。購入するときに落とし方についての商品説明を確認しましょう。
また、クレンジングを使うと赤ちゃんの肌に刺激となるため、石けんなどで落とせる日焼け止めを選ぶのもポイントです。日焼け止めを落とした後は、保湿するなどのスキンケアも忘れないでください。
1.外に出る時間帯に気をつける
時間帯によって紫外線の量は変動します。午前10時から午後2時までの間はとくに紫外線の量が多くなるため、この時間帯を避けて外出するとよいでしょう。
どうしても紫外線が多い時間帯に外出する場合は、長時間にわたって日光に当たることがないように気をつけましょう。
2.日なたではなく日陰で過ごす
外出する際は日なたではなく、できるだけ日陰で過ごしましょう。日陰は日なたと比べると紫外線の量が半分程度しかないと言われています。公園などで遊ぶ際は、日差しを避けて過ごすようにすれば、浴びる紫外線の量を大きく減らせます。
3.帽子や長袖の服を着用する
帽子や長袖の洋服もうまく活用しましょう。紫外線が肌に直接当たらないようにツバの広い帽子をかぶる、長袖や長ズボンを着るなどで、肌に降り注ぐ紫外線の量を少なくできます。
ただし、夏場は熱中症にならないように注意が必要です。黒い色の洋服は熱がこもりやすいため、白色や淡い色で通気性の良い洋服を選ぶようにします。もし赤ちゃんが帽子を嫌がる場合は、日陰を歩いたり、抱っこで日傘を利用したりしましょう。
車に乗せる場合も、車の窓にUVカットシートを貼ったり、サンシェードをつけたりしましょう。
また、赤ちゃんをベビーカーに乗せる場合は日よけをつけることをおすすめします。
日焼け止めを使って赤ちゃんの肌を守りましょう
赤ちゃんを紫外線から守るために、赤ちゃん用の日焼け止めを選び、塗り方や落とし方のポイントをおさえ、正しく使いましょう。赤ちゃんの肌を健やかに保つために、赤ちゃん用の日焼け止めをぜひ活用してみてください。
※出典元
記事はここまで
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さらっと軽いつけ心地で紫外線をしっかりカット
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一定時間日陰に入ればUV防御効果がリセット
酸化チタン(Yチタン)は、紫外線の熱を吸収しつつ火照(ほて)りにくいだけでなく、日陰に入るとUV防御効果がリセット。こまめに塗りなおす必要がありません。敏感肌の大人の方にも一緒にご利用いただけます。
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※すべての方に皮膚刺激が発生しないということではありません。
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海やプール遊びにも最適。石けんで簡単に落とせます。塗ったことがわからないくらい薄塗りでべたつき感がありません。