出産祝いのマナー
赤ちゃん誕生のお知らせを受けたら、すぐにお祝いしたいと思うかもしれません。ですが出産祝いは、大変な出産を終えたばかりのママをねぎらう意味もあります。
基本的なマナーやタイミングをおさえて、喜んでもらえる形でお祝いの気持ちを贈りましょう。
出産祝いを贈るタイミングは?
出産祝いを贈るタイミングは、赤ちゃんが生後7日〜1ヶ月経った頃が目安とされています。
出産祝いを贈るタイミングとポイントについて、以下に詳しく解説します。いずれの場合も、出産祝いを贈る前に受取側の状況や希望を確認してから贈るのがよいでしょう。
1. 出産直後
出産のお祝いを早く渡したい方もいると思いますが、出産直後は母子ともに休養が必要な時期です。そのため、出産直後の時期は避けて、しばらくして落ち着いた頃に出産祝いを渡すのがよいでしょう。
2. 退院時期
生後7日頃は、産院から退院して自宅に戻る時期にもあたります。赤ちゃんとの生活がスタートする生後7日〜1ヶ月頃を目安に、出産祝いを贈るのが一般的です。
ただし、出産直後は赤ちゃんやお母さんの体調が優れないこともあります。そのため、母子ともに健康であることを確認してから出産祝いを贈りましょう。
3. イベント・儀式のタイミング
以下の赤ちゃんのイベントや儀式にあわせて、出産祝いを贈るのもおすすめです。
- お宮参りや命名式など
- 初節句:男の子は端午の節句(こどもの日・5月5日)、女の子はひな祭り(3月3日)
- 生後6ヶ月を祝うハーフバースデー、1歳のお誕生日祝い
- クリスマスプレゼントなど
4. それ以外のタイミングでも
出産祝いはお祝いの気持ちを贈るものですので、マナーやタイミングを参考にしながら、贈り先との関係性にあわせてタイミングを決めるのもよいでしょう。
退院時期やイベント・儀式以外のタイミングでも、赤ちゃんの顔を見に行く機会にあわせて出産祝いを持参する方や、年賀状でお子さまのお誕生を知り、出産祝いを贈る場合もあります。赤ちゃんの成長に合わせて、その時々に合う贈り物をするのも喜ばれるかも知れません。
出産祝いの贈り方は手渡しと配送、どちらがいい?
出産祝いは、赤ちゃんやお母さんの体調や環境を考慮して、配送を利用する方が最近は多いようです。
出産祝いを手渡しにするか配送にするかは、相手との関係性や状況により異なります。手渡しと配送のメリットや特徴を参考に選びましょう。
配送で贈るメリット
- 遠くにいる相手にも贈ることができる。
- 新生児の家庭を訪問するのが難しい状況でも贈れる。
- 相手の都合の良いタイミングで受け取れる。
産後は、ママと赤ちゃんがゆっくり休み、回復する大切な時期です。また、ママは慣れない育児や睡眠不足で余裕がないかもしれません。そのような中で、訪問者への準備や身だしなみを整えるのが大変なことも。
加えて、出産祝いに訪れても赤ちゃんから手が離せず、ゆっくり対応できない可能性もあります。
出産祝いを配送で贈れば、受取側は気を遣わずに、好きなタイミングで受け取れます。
事前に希望の受取日時や場所などを確認しておくのもよいでしょう。
また、近年はSNSのやりとりのみで、友人の住所や電話番号を知らないケースも増えてきています。その場合は、Eギフト(ソーシャルギフト)※と呼ばれる、相手の住所や電話番号を知らなくても出産祝いを贈れるサービスもあります。お相手との関係性、状況に応じて使い分けてみてはいかがでしょうか。
※Eギフト(ソーシャルギフト)
オンラインショップで出産祝いの商品を購入し、購入時に発行される受取用URLをLINEやInstagramのDM、Eメールなどの手段でプレゼント先に送って、受け取るために必要な情報(住所など)を受取人に入力してもらうサービスの総称です。
手渡しで贈るメリット
- 直接お祝いの気持ちを届けられる。
- 赤ちゃんや相手の顔を見ることができる。
- 近況について様子を聞ける。
出産祝いを手渡しで贈るメリットは、お祝いやねぎらいの気持ちを直接伝えられることです。その際に、赤ちゃんや相手の顔を見ながら最近の様子について話すことで、お互いに良い時間を過ごせるでしょう。
ただし出産後は、ママや赤ちゃんの体調管理が大切な時期です。事前に相手の体調や様子を確認してから訪問し、長時間の滞在は避けるほうがよいでしょう。
出産祝いの贈り物に熨斗(のし)紙は必要?
出産祝いに限らず、日本の伝統的な贈り物には、熨斗や掛け紙を使用するのが一般的です。
しかし、現代の出産祝いは百貨店やネットショップで購入されることが多く、いずれの場合でも伝統的な熨斗を用意する例は少なくなっています。そのため、出産祝いにはのし紙や掛け紙、メッセージカードを付けることが多いです。贈る相手との関係を踏まえ、選びましょう。
目上の方や取引先関係などへのフォーマルな出産祝いの贈り物であれば、百貨店などで購入し、のし紙を付けてもらうことも可能です。
- 熨斗:贈り物に添える紙製の飾り。出産祝いや結婚祝い、内祝い、慶事などのフォーマルな贈答品に用いられる
- のし紙:熨斗や水引が印刷された紙
- 掛け紙:水引のみ印刷された紙。のし紙よりもカジュアルな贈り物に使われることが多い
気を使わない親しい間柄や友達同士、若い方たちの間では、「ご出産お祝」と書かれたメッセージカードを付けたり、リボンで装飾したりして贈る方も増えてきています。