赤ちゃん用の日焼け止めは大人も使える? 赤ちゃんと一緒に使える日焼け止めについて解説
更新日: 2024年06月04日
この記事でわかること
- 赤ちゃん用の日焼け止めは大人も問題なく使えます。敏感肌の大人にもおすすめです。
- 赤ちゃん用の日焼け止めは紫外線散乱剤のみを使用したものが多く、大人用は紫外線吸収剤も含む製品も多くあります。
- 赤ちゃん用の日焼け止めは、紫外線散乱剤を使っており、低刺激で石けんで落とせる製品がおすすめです。
「赤ちゃんの日焼け止めは大人も使っていいの?」「赤ちゃん用と大人用でどう違うの?」「一緒に使えると、塗るときも買うときも楽なのに…」と考えている方もいるかもしれません。
赤ちゃん用と大人用の一番大きな違いは、紫外線防止成分です。赤ちゃん用を選べば、大人も一緒に使えます。肌にトラブルのない子どもが大人用の日焼け止めを使えるようになるのは、3歳以上と考えられています。
この記事では、赤ちゃんの日焼け止めは大人も使えること、赤ちゃん用と大人用の違い、赤ちゃんと一緒に使う日焼け止めを選ぶときのポイント、赤ちゃんが大人用の日焼け止めを使えるようになるのはいつか、赤ちゃんと一緒に日焼け止めを塗るときに気をつけることについて解説します。
【目次】
赤ちゃん用の日焼け止めは大人も使える!
赤ちゃん用の日焼け止めを大人が使っても問題はありません。赤ちゃん用の日焼け止めは、肌が薄くてデリケートな赤ちゃんのための日焼け止めなので、肌が弱い大人の方にもおすすめです。
また、赤ちゃんの日焼け止めは、石けんだけで落としやすかったり、肌への刺激も考慮されていたりなど、敏感肌の大人の方にもおすすめです。
赤ちゃんの日焼け止めと大人用とはどうちがう?
赤ちゃん用の日焼け止めと大人用の大きな違いは、紫外線防御成分です。紫外線から肌を守る日焼け止めの成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
- 紫外線吸収剤(ケミカル):紫外線を熱などのエネルギーに変換して肌を守る成分
- 紫外線散乱剤(ノンケミカル):物理的に紫外線を反射させたり散乱させたりする成分
赤ちゃん用の日焼け止めの成分には紫外線散乱剤のみ含まれているものが多く、大人用では両方を混合したものが多く販売されています。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いを以下の表にあげました。
【紫外線防御成分|紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の物質と特徴】
紫外線吸収剤 | 紫外線散乱剤 | |
---|---|---|
代表的な物質 | ・メトキシケイヒ酸オクチル(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)
・メチルPABA オクチルt- ブチルメトキシジベンゾイルメタン など | ・酸化亜鉛 ・酸化チタン |
特徴 | ・化合物が紫外線を吸収して皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ。 ・特異的な吸収波長がある(UV-B吸収剤、UV-A吸収剤)。 ・皮膚に塗った時に白く見えない。 ・まれにかぶれる。 | ・粉末が紫外線を吸収 ・散乱して皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ。 ・酸化亜鉛はよりUV-Aを、酸化チタンはよりUV-Bを防ぐ。 ・吸収剤に比べ、皮膚に塗ると白く見える。 |
参考:紫外線環境保健マニュアル
日焼け止めの成分は、容器の成分表に記載されています。また、紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めは「紫外線吸収剤無配合」や「紫外線吸収剤フリー」、「ノンケミカル」といった表示が出ている場合もあります。
赤ちゃんと一緒に使う日焼け止めを選ぶときの6つのポイント
ここでは、赤ちゃんと一緒に使う日焼け止めを選ぶときのポイントを6つ紹介します。
1. 紫外線防止成分は紫外線散乱剤タイプのものを選ぶ
赤ちゃん用の日焼け止めは、紫外線散乱剤を使用した日焼け止めがおすすめです。紫外線吸収剤は、肌の上で化学反応を起こし、熱エネルギーに換えることで紫外線を防ぐため、赤ちゃんの肌に負担が大きいとされています。そのため、紫外線防止成分に紫外線吸収剤を含まず、紫外線散乱剤を使用した日焼け止めを選びましょう。
2. アルコールなどの成分が入っていないものを選ぶ
赤ちゃんの肌はデリケートなため、アルコール・合成香料・合成着色料・鉱物油など、肌に刺激を与える可能性がある成分を含まない日焼け止めを選びましょう。赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、刺激となる成分を避けることが大切です。
アルコールには、肌のベタつきを抑えてさっぱりとした使用感が得られるなどの効果がありますが、アルコールは肌を乾燥させてしまう性質もあります。赤ちゃんの肌は乾燥しやすく、アルコールによる刺激が原因で肌に赤みやかゆみが出てしまうことも。
赤ちゃんの肌を守るために、アルコールフリーの日焼け止めをおすすめします。その他にも、肌に優しく、低刺激の成分で作られた商品を使うことで、赤ちゃんの肌の健やかさを保ちましょう。
3. 乳液タイプが使いやすくておすすめ
赤ちゃんの日焼け止めには乳液(ミルク)タイプが使いやすくておすすめです。赤ちゃんの日焼け止めには、乳液(ミルク)タイプをはじめ、クリーム、スプレー、ジェル、シートなどさまざまなタイプがあり、メリット・デメリットや価格帯も異なります。以下に、それぞれのタイプのメリットとデメリットの表をあげました。
日焼け止めのタイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
乳液(ミルク)タイプ | ・肌に軽く、伸びが良い ・保湿力に優れている ・塗りやすく、肌への負担が少ない | ・ウォータープルーフタイプでないと水や汗で流れやすい場合がある ・適度に塗り直しが必要なことも |
クリームタイプ | ・UVカット効果が高い ・肌への密着度が高い ・保湿力が高い | ・塗りムラができやすい ・塗る際に肌をこする必要がある ・ベタつき感があることも |
スプレータイプ | ・手軽に塗れる ・均一に塗布しやすい | ・吸入や目に入るリスクが高い ・風などで散らばりやすく、塗り残しが生じる可能性がある |
ジェルタイプ | ・さらっとした使用感 ・肌に馴染みやすい ・ベタつきが少ない | ・カバー力が低い場合がある ・水分量が多いため、適度に塗り直しが必要 |
シートタイプ | ・持ち運びが便利 ・手を汚さずに使用できる ・使い捨てで衛生的 | ・塗りムラができやすい ・コストが割高 ・毎回ゴミが出る |
スティックタイプ | ・手を汚さずに塗れる ・持ち運びに便利 | ・塗りムラができやすい
・塗る面積が広いとコストパフォーマンスが悪い |
4.ウォータープルーフタイプのものを選ぶ
赤ちゃんや子どもは汗をよくかくので、汗をかいても落ちづらいウォータープルーフタイプの日焼け止めだと安心です。ウォータープルーフタイプは水や汗で落ちにくく、とくに水遊びや海水浴、プールなどのアクティビティや、汗を多くかく暑い季節には、効果的です。
ただし、ウォータープルーフタイプの日焼け止めは、落とすためにクレンジングが必要なものもあり、赤ちゃんの肌に負担をかけてしまうため、石けんだけで落とせるタイプを選びましょう。
5.紫外線をしっかりカットできるものを選ぶ
赤ちゃんのデリケートな肌を紫外線から守るために、紫外線をしっかりとカットできる赤ちゃん用の日焼け止めを選びましょう。製品により日焼け防御効果が異なりますが、効果の目安になるのが、SPF・PAなどの数値です。
- SPF: UV-Bを防ぐ効果の持続時間の指標
- PA: UV-Aを防ぐ効果の持続時間の指標
UV-Bを浴びると肌が赤くなり、UV-Aを浴びるとシミやしわができる原因になると考えられています。
SPF・PAの値は、UVの防御効果の高さではないことに注意が必要です。また、SPF・PAの値が高くなるほど、赤ちゃんの肌に負担がかかりやすいと言われています。日常使いの場合は、SPF15~20、PA+程度のもので問題ありません。海や山に行くときはSPF20~40、PA++~+++程度を目安に日焼け止めを選びましょう。
一部の赤ちゃん用日焼け止めにはSPF・PA値の記載がないものもありますが、その場合は製品説明などを確認して、紫外線から肌をきちんと守れる製品を選びましょう。SPF・PA値の表示のないものでも、日陰に一定時間入るたびにUV防御効果が回復する日焼け止め製品もあります。製品説明などを確認して、紫外線から肌をしっかり守れる製品を選びましょう。
6.石けんで落とせるものを選ぶ
赤ちゃん日焼け止めは、石けんやお湯で落とせるものを選びましょう。日焼け止めは、使ったその日のうちに洗い流して、保湿するのが重要です。洗い残しがあったり、落とすために強くこすり過ぎたりするのは、赤みやブツブツなどの肌トラブルの原因になることも。
日焼け止めの中にはクレンジングが必要なものもありますが、クレンジングは肌に負担をかける可能性があるため避けるほうがよいでしょう。
赤ちゃんが大人用の日焼け止めを使えるようになるのはいつ?
大人用の日焼け止めは、3歳以上から使えると一般的に言われていますが、子どもの皮膚は大人より薄くてデリケートなため、刺激が少なく肌に負担のない日焼け止めを使うのがよいでしょう。
赤ちゃん日焼け止めはいつから使えるか解説記事をみる一般の大人用日焼け止めを子どもに使う場合は、まず試し塗りをして肌トラブルがないか確認しましょう。
試し塗りのやり方をみる日焼け止めとあわせて、帽子や薄手の上着などで肌を守ることも紫外線対策に効果的です。また、10時~14時の日差しの強い時間帯や、日差しの強い場所への外出は避けるなど心掛けましょう。
日焼け止め以外の紫外線対策をみる赤ちゃんと一緒に日焼け止めを塗るときに気をつけるポイント
日焼け止めを上手に使って、大切な赤ちゃんを紫外線から守ってあげましょう。ここでは、赤ちゃんの日焼け止めを使うときのポイントを紹介します。
1.外出15分前に塗る
日焼け止めが肌になじむまでに時間がかかります。そのため、外に出る15~30分前を目安に日焼け止めを塗りましょう
2.たっぷりとむらなく塗る
日焼け止めの効果を十分に発揮するため、たっぷりと塗ってください。すり込むのではなく、全体に薄くのせるように塗りましょう。とくに首や耳の後ろ、胸元、背中、手の甲も日焼けをしやすい部位ですので、塗り忘れのないようにしましょう。
赤ちゃん用の日焼け止めには、薄塗りでも効果を発揮できる製品もあります。赤ちゃんに塗る日焼け止めの量を抑えたい方は、薄塗りタイプの日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
日焼け止めの部位別の塗り方
部位 | 部位 |
---|---|
顔 | 1.クリーム状に出るタイプの日焼け止めはパール1個分、液状に出るタイプは1円硬貨1個分を手のひらに取る。
2.額、鼻の上、両頬、あごに分けて置き、そこからまんべんなく、塗り伸ばす。 3.もう1度同じ量を重ねづけする。 |
腕や脚などの体 | 容器から直接、直線を描くように、均一にむらなく伸ばす。 |
3.2~3時間を目安に塗りなおす
日焼け止めは、どんなに丁寧に塗っても汗をかいたり衣類でこすれたりすることで落ちてしまいます。そのため、2~3時間おきに塗り直すようにしましょう。
ハンカチやガーゼなどで肌の汚れなどを拭き取った場合は、日焼け止めも一緒に落ちている可能性があるのでその都度塗り直すのが理想です。
赤ちゃんと一緒に日焼け止めを使いながら、紫外線対策しよう!
赤ちゃん用の日焼け止めは肌に優しく、落としやすいため、大人の方にもおすすめです。とくに敏感肌でお悩みの方は、赤ちゃん用日焼け止めを一緒に使うことで、日焼け止めによる肌への刺激を抑えられるかもしれません。赤ちゃん日焼け止めの特徴やポイントをおさえて、お子さんと一緒にUVケアをしましょう。
※出典元
記事はここまで
ミキハウスUVカットミルクのラインナップ
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UVカットミルクMH
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9,900円 (税込)
※容器は異なっても、中身はまったく同じ配合成分です。
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一定時間日陰に入ればUV防御効果がリセット
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※パッチテスト済み。
※すべての方に皮膚刺激が発生しないということではありません。
汗や水に強いウォータープルーフタイプ
海やプール遊びにも最適。石けんで簡単に落とせます。塗ったことがわからないくらい薄塗りでべたつき感がありません。