赤ちゃんに日焼け止めを塗らないとどうなる? 紫外線対策の方法や日焼け止めの選び方を解説
更新日: 2024年06月04日
この記事でわかること
- 赤ちゃんに日焼け止めを塗らないと、乾燥などの肌トラブルをおこす可能性があります。
- 赤ちゃんのデリケートな肌を守るために、日焼け止めを適切に使うことをおすすめします。
- 赤ちゃん用の日焼け止めは、紫外線散乱剤を使っており、低刺激な製品がおすすめです。
「赤ちゃんにも日焼け止めを塗らないといけないの?」「日焼け止めを塗らないとどうなるの?」とお悩みではありませんか?赤ちゃんとの外出は楽しみですが、紫外線の影響が気になりますね。
日焼け止めを塗るほうがいいのか、それとも塗らないほうがいいのか判断に迷っている方もいるでしょう。
そこで本記事では、赤ちゃんに日焼け止めを塗らなかったときの影響や、赤ちゃんにも使える日焼け止めの選び方について詳しく解説します。
【目次】
赤ちゃんに日焼け止めを塗らないと起こること
大人が日焼け止めを塗らずに外出すると赤くなったりヒリヒリしたりするのと同じで、赤ちゃんも日焼け止めを塗らないと以下のような肌トラブルを起こす可能性があります。
1.乾燥などの肌トラブル
赤ちゃんの肌は大人の半分程度の厚さしかなく、しかも肌の水分を保つ機能やバリア機能が未発達のためとても刺激を受けやすい状態です。このような状態の肌に紫外線が長時間当たると、肌トラブルを起こす可能性があります。
また、紫外線の影響で肌が乾燥する原因にもなるので注意する方が良いでしょう。
2.紫外線角膜炎
紫外線角膜炎とは目が日焼けした状態のことで、雪目とも呼ばれており、強い紫外線を長時間浴びることで発症すると考えられています。
皮膚に紫外線が当たると赤みやヒリつきで紫外線の影響を受けたことを自分でも実感できますが、目の場合は強いダメージを受けないとなかなか気づかないことも。紫外線角膜炎になると、充血や涙目などの症状が出ます。
3.免疫機能の低下
大量の紫外線を浴びすぎると免疫機能が低下するおそれがあります。免疫に関連するさまざまな細胞に紫外線をあてると「光免疫抑制」が起こり、免疫機能が抑えられてしまいます。そのため、外出時は紫外線を浴びすぎないよう注意する必要があります。
ただし、日光を浴びるとビタミンDの生成を促し、免疫細胞の活性化につながるため、適度な日光浴も大切です。
※出典:日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」
赤ちゃんにも日焼け止めが必要
赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。「日焼け止めを塗るとかえって負担になるのでは?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、赤ちゃんのデリケートな肌を守るために、日焼け止めを適切な方法で効果的に使って対策することは大変重要です。
赤ちゃんに日焼け止めは必要?選び方・塗り方のポイントも解説赤ちゃんに日焼け止めを使うのは生後3~4か月から
生後3か月より早い段階だと、赤ちゃんの肌が成熟しておらず日焼け止めの使用が負担になってしまう可能性があります。
また、生後3か月ころまでは、汗腺の機能がきちんと発達していません。皮脂の分泌量も多くなっているため、日焼け止めで肌に蓋をしてしまうのはあまり良くないと考えられています。
では、「生後3か月になるまではどのように日焼け対策をしたらいいの?」と思う方がいるかもしれません。まず、基本的に1か月健診を受けるまでは外出を控えたほうがよいと言われています。生後1か月未満の赤ちゃんは免疫機能が十分ではないと考えられているからです。1か月健診で医師からOKが出たら一緒に外出を楽しむようにしましょう。その際は、生後3か月になるまで日焼け止めは使わず、紫外線が少ない時間に出かけたり、紫外線を遮蔽できる帽子や長袖を着用したりして、日焼けしないように気をつけましょう。
生後3~4か月から使える日焼け止めの選び方
日焼け止めは紫外線対策に有効です。生後3~4か月になったら、赤ちゃんの肌を守るためにも日焼け止めを塗るとよいでしょう。
まず、パッケージに「赤ちゃん用」や「子ども用」と書かれているか確認しましょう。赤ちゃんの敏感な肌にも使えるような日焼け止めを選ぶ必要があります。そのうえで、赤ちゃんに使える日焼け止めを選ぶための以下3つのポイントを参考にしてみてください。
1. 紫外線をしっかりカットするものを選ぶ
赤ちゃんの肌を紫外線から守れるよう、紫外線をしっかりと遮断する日焼け止めを選びましょう。その際に参考になるのが、紫外線カット率やSPF・PAの値です。
- SPF: UV-Bを防ぐ効果の持続時間の指標
- PA: UV-Aを防ぐ効果の持続時間の指標
UV-Bを浴びると肌が赤くなり、UV-Aを浴びるとシミやしわができる原因になると考えられています。
赤ちゃんに使う場合はSPF値が10~20、PA+程度のもので十分です。大人が日焼け止めを選ぶときはSPF・PAの値がもっと高いものを選ぶ方が多いかもしれませんが、値はあくまでUV防御効果の持続時間であり、あまりに値が高いものは赤ちゃんの肌に負担をかけてしまう可能性があります。ただし、海やプールなど紫外線が強い場所に長時間連れていく場合は、SPF20~30、PA++程度のものを選んでもよいでしょう。
SPF・PA値の表示のないものでも、一定時間日陰に入るたびにUV防御効果がリセットされる日焼け止めもあります。製品説明などを確認して、肌から紫外線をきちんと守れる製品を選びましょう。
2. 紫外線散乱剤を使っているものを選ぶ
紫外線から肌を守る日焼け止めの成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
- 紫外線吸収剤(ケミカル): 紫外線を熱などのエネルギーに変換して肌を守る成分
- 紫外線散乱剤(ノンケミカル): 物理的に紫外線を反射させたり散乱させたりする成分
紫外線吸収剤は塗っても肌が白くなりにくいのですが、人によってはまれにアレルギー反応を起こすことがあります。そのため、紫外線吸収剤を使用している赤ちゃん用日焼け止めは、パッチテスト済みで肌に優しいものを選びましょう。
紫外線散乱剤は白くなりやすいもののアレルギー反応が少ないと言われています。そのため、赤ちゃんを含め、肌が敏感な方には紫外線散乱剤のほうが使いやすいでしょう。
赤ちゃん用や子ども用の日焼け止めは、多くが紫外線散乱剤のみを配合したものとなっており、「ノンケミカル」や「紫外線吸収剤フリー」などの記載があります。
3. 肌に刺激を与えやすい成分が入っていないものを選ぶ
デリケートな赤ちゃんの肌に負担をかけないためにも、エタノールなどの刺激を与えやすい成分は避けるようにしましょう。たとえば、アルコールは赤ちゃんに刺激となりやすい成分として知られており、化粧品の成分一覧にはエタノールと記載されています。
アルコールは、肌のベタつきを抑えたり清涼感を与えたりするために配合されている成分です。さっぱりした使い心地になるというメリットがあるものの、アルコールには肌を乾燥させる働きがあります。赤ちゃんの肌は乾燥しやすいので避けるほうがよいでしょう。
赤ちゃんに日焼け止めを塗るときに気をつけたいこと
赤ちゃんを紫外線からしっかり守るためにも、正しい塗り方を知っておきましょう。
1. 適量を塗る
日焼け止めの効果を発揮するために、適量を塗ることが大切です。十分な量を塗っていないと、日焼け止めを使っているのに紫外線の影響を受けてしまいます。赤ちゃんの顔に日焼け止めを使う場合は、クリームタイプならパール粒2つ分、液体タイプなら1円玉2枚分が目安です。
まずパール1粒分もしくは1円玉1枚分を手に取って額、鼻の上、両頬、あごに置いて顔全体に広げていきます。
その後、再び同量を取って重ね付けしてください。腕や脚に使う場合は、直線状に日焼け止めを出してから螺旋を描くようにくるくる塗り広げます。
また、赤ちゃん用の日焼け止めには、薄塗りでも効果を発揮できる製品もあります。赤ちゃんに塗る日焼け止めの量を抑えたい方は、薄塗りタイプの日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
2. 2~3時間おきに塗りなおす
日焼け止めは、どんなに丁寧に塗っても汗をかいたり衣類でこすれたりすることで落ちてしまいます。そのため、2~3時間おきに塗り直すようにしましょう。ハンカチやガーゼなどで皮膚の汚れなどを拭き取った場合は、日焼け止めも一緒に落ちている可能性があるのでその都度塗り直すのが理想です。
赤ちゃん用の日焼け止めの中にはYチタンを配合した製品もあります。Yチタンを配合した赤ちゃん日焼け止めは、日常的な使用であれば日陰に時々入ることで日焼け止め機能が回復するとされています。そのため、一日のうちで何度も塗り重ねるのが手間な方は、Yチタンを配合した赤ちゃん日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
3. 鼻の上や耳の裏、手の甲など焼けやすいところは念入りに塗る
鼻の上や耳の裏、手の甲などは日焼けしやすい部位です。うっかり日焼けしてしまわないように、これらの部位はとくに意識して日焼け止めを塗るようにしましょう。なお、日焼け止めを塗るときにすり込む必要はありません。肌に刺激を与える原因となるので、肌全体に薄く均一に広げるよう、優しく塗り広げます。
日焼けしないための対策法
生後3か月未満の赤ちゃんとお出かけするときや、よりしっかりとした紫外線対策をしたいときなどは、次に紹介する対策方法もおすすめです。
1. 外に出る時間帯に気をつける
時間帯によって紫外線の量は変動します。午前10時から午後2時までの間はとくに紫外線の量が多くなるため、この時間帯を避けて外出するとよいでしょう。
どうしても紫外線が多い時間帯に外出する場合は、長時間にわたって日光に当たることがないように気をつけましょう。
2. 日向ではなく日陰で過ごす
外出する際は日向ではなく、できるだけ日陰で過ごしましょう。日陰は日向と比べると紫外線の量が半分程度まで減少すると言われています。木や屋根の下などで過ごすようにすれば、浴びる紫外線の量を大きく減らせます。
3. 帽子や長袖の服を着用する
帽子や長袖の衣類もうまく活用しましょう。紫外線が肌に直接当たらないようにツバの広い帽子を被せたり長袖を着たりすることで、肌に降り注ぐ紫外線の量を少なくできます。
ただし、夏場は熱中症にならないように気をつけましょう。黒い色の衣類は熱がこもりやすいため、白色や淡い色の衣類を選ぶとよいでしょう。
赤ちゃんの日焼け止めに関するQ&A
虫除けスプレーを使うときは、どのような順番で使用したらいいですか?
日焼け止めと虫除けスプレーの両方を使いたいときは、まず日焼け止めを塗り、その上から虫除けスプレーを使いましょう。使う順序が逆になると、日焼け止めの効果が落ちると言われています。
赤ちゃんが日焼けしてしまったらどうしたらいいですか?
赤ちゃんが日焼けして肌が赤くなっている場合は、早めに冷やしたタオルや保冷剤などで肌を冷やしてください。保冷剤を使う場合は、凍傷を避けるためにタオルやガーゼなどで包んでから使用しましょう。
紫外線を浴びた肌は乾燥しやすくなっているので、十分に冷やした後にワセリンなどで保湿しましょう。
日光浴をするときも日焼け止めが必要ですか?
骨の成長に必要なビタミンDを生成するために、日光浴をするとよいと言われています。日光浴を15分以上行う場合は、日焼け止めを使ったほうがよいでしょう。
なお、15分以内の日光浴でも、強い日差しを浴びるのは控えるほうがよいでしょう。日差しが強い午前10時から午後2時頃は避け、薄い長袖を着せたりベビーカーの日除けを利用したりして日光浴を行うようにしてください。
日焼け止めで赤ちゃんの肌を守ろう
赤ちゃんに日焼け止めを塗らないで外出すると、日焼けにより肌トラブルが起きるかもしれません。日焼け止めは生後3~4か月から使用可能です。赤ちゃんの肌を守るためにも、外に出るときは日焼け止めを使うことをおすすめします。
※出典元
記事はここまで
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