赤ちゃん用日焼け止めを顔に塗ってもいい?必要性、塗り方、選び方について
更新日: 2024年06月04日
この記事でわかること
- 赤ちゃんの顔は日焼けしやすいため、日焼け止めなどのUVケアをおすすめします。
- 赤ちゃんの顔に塗る日焼け止めは、紫外線散乱剤を使っており、低刺激な製品がおすすめです。
- 赤ちゃん用の日焼け止めを顔に塗るときは、適量を手にとり、まんべんなく塗り伸ばしましょう。
赤ちゃん用の日焼け止めを顔に塗ることに「目や口に入りそうで不安」「肌トラブルが起こりそう」など不安を感じる方もいます。そこで、この記事では赤ちゃんの顔に日焼け止めを塗る必要性や塗り方、選び方について解説します。デリケートな赤ちゃんの肌を日焼けから守るために、この記事をぜひお役立てください。
【目次】
赤ちゃんの顔に日焼け止めは必要?
赤ちゃんの顔は日焼けしやすいため、日焼け止めなどのUVケアが必要です。赤ちゃんの顔などの肌はデリケートです。そのため、日焼け止めなどによる紫外線対策が大切です。
赤ちゃんの顔に日焼け止めを塗ると、逆に肌へ負担がかかりそうで不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、赤ちゃんの肌にとっては日焼け止めを塗らないことのほうが負担になる場合があるので注意が必要です。
また、日焼け止めを顔に塗ると、目や口に入ることを心配される方もいますが、赤ちゃん用日焼け止めは安全性が高く作られています。顔への塗り方など注意しながら、日焼け止めを活用しましょう。
曇りや雨の日でも日焼け止めは必要
曇りや雨の日は日差しが当たらないため、日焼け止めを塗らない方もいますが、薄曇りの日でもUV-Bの80~90%が透過します。そのため、曇りや雨の日でも、日焼け対策を怠らないようにしましょう。
赤ちゃんに日焼け止めを塗らないと起こる肌トラブルについて赤ちゃんに日焼け止めを塗るのはいつから?
赤ちゃんに日焼け止めを塗るのは、生後3~4か月頃からがおすすめです。生後3か月未満の新生児・赤ちゃんは、肌が成熟しておらず日焼け止めの使用が負担になってしまう可能性があります。
また、生後3か月ころまでは、汗腺の機能がきちんと発達していません。皮脂の分泌量も多くなっているため、日焼け止めで肌に蓋をしてしまうのはあまり良くないと考えられています。
生後3~4か月頃までの赤ちゃんの日焼け止め対策は?
天気の良い日に赤ちゃんと外出するときは、日差しが直接赤ちゃんに当たらないよう工夫して外出しましょう。
日焼け止め以外の効果的なUVケアまた、午前10時から午後2時までの紫外線量が多い時間帯は、外出を避けるとよいでしょう。
日差しが直接当たらないように、木陰や建物の日陰に入ることも効果的です。日陰では紫外線を約50%カットできるといわれています。
赤ちゃんの顔に塗る日焼け止めを選ぶときのポイント
紫外線散乱剤タイプのものを選ぶ
赤ちゃん用の日焼け止めは、紫外線散乱剤タイプの日焼け止めがおすすめです。
日焼け止めの成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
- 紫外線吸収剤(ケミカル):紫外線を熱などのエネルギーに変換して肌を守る成分
- 紫外線散乱剤(ノンケミカル):物理的に紫外線を反射させたり散乱させたりする成分
赤ちゃん用や子ども用の日焼け止めは、多くが紫外線散乱剤のみを配合したものとなっており、「ノンケミカル」や「紫外線吸収剤フリー」などの記載があります。
大人用の日焼け止めは散乱剤と吸収剤の2つを組み合わせて配合されているものが多いため、赤ちゃんには負担が大きいおそれがあります。紫外線吸収剤は散乱剤に比べ、日焼け防止効果が強い一方、肌への負担が大きいというデメリットもあります。
【紫外線防止剤の作用と物質名】
特徴 | 主な成分 | |
---|---|---|
紫外線吸収剤 | ・化合物が紫外線を吸収して皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ ・特異的な吸収波長がある(UV-B吸収剤、UV-A吸収剤) ・皮膚に塗った時に白く見えづらい ・まれにかぶれる | ・メトキシケイヒ酸オクチル(あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)
・ジメチルPABA オクチル(あるいはジメチルPABA エチルヘキシル) ・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど |
紫外線散乱剤 | ・粉末が紫外線を吸収 ・散乱して皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ ・酸化亜鉛はよりUV-Aを、酸化チタンはよりUV-Bを防ぐ ・吸収剤に比べ、皮膚に塗ると白く見える | ・酸化亜鉛
・酸化チタンなど |
紫外線をしっかりカットできるものを選ぶ
赤ちゃんのデリケートな肌を紫外線から守るために、紫外線をしっかりとカットできる赤ちゃん日焼け止めを選びましょう。製品により日焼け防御効果が異なりますが、効果の目安になるのがSPF・PAなどの数値です。
SPFはUV-Bを防ぐ効果の持続時間の指標、PAはUV-Aから肌を守る効果の持続時間の指標です。SPF・PAの値は、UVの防御効果の高さではないことに注意が必要です。SPF・PAの値が高くなるほど、赤ちゃんの肌に負担がかかりやすいと言われています。日常使いの場合は、SPF15~20、PA+程度のもので問題ありません。海や山に行くときはSPF20~40、PA++~+++程度を目安に日焼け止めを選びましょう。
また、一部の赤ちゃん用日焼け止めにはSPF・PAの記載がないものもありますが、その場合は製品説明などを確認して、紫外線から肌をきちんと守れる製品を選びましょう。SPF・PA値の表示のないものでも、一定時間日陰に入るたびにUV防御効果が回復する日焼け止めもあります。製品説明などを確認して、紫外線から肌をしっかり守れる製品を選びましょう。
肌に刺激を与える成分が含まれていないものを選ぶ
赤ちゃんの肌は大人よりも薄くデリケートなため、アルコール・合成香料・合成着色料・鉱物油など、肌に刺激を与える可能性がある成分を含まない日焼け止めを選びましょう。赤ちゃんの肌は敏感であるため、添加物などが肌への刺激になるかもしれません。そのような場合を想定して、アルコールなどの添加物を含まず、無香料・無着色の表示のあるものを選びましょう。
ウォータープルーフタイプのものを選ぶ
赤ちゃんは汗をかきやすく、とくに顔は発汗量が多いため、日焼け止めを塗っても汗で落ちやすくなります。そのため、汗や水に強いウォータープルーフタイプの日焼け止めをおすすめします。とくに夏の暑い季節や、水遊びや海水浴、プールなどのアクティビティを楽しむときには効果的です。
ただし、ウォータープルーフタイプの日焼け止めは、落とすためにクレンジングが必要なものもあり、赤ちゃんの肌に負担をかけてしまうため、石けんだけで落とせるタイプを選びましょう。
顔には乳液(ミルク)タイプが使いやすくておすすめ
赤ちゃんの顔の日焼け止めには、乳液(ミルク)タイプが使いやすくておすすめです。乳液タイプは伸びがよく、凹凸がある部分にも塗りやすい特徴があります。
その他にも赤ちゃん日焼け止めには、クリーム、スプレー、ジェル、シートなどさまざまなタイプがあり、メリット・デメリットや価格帯も異なります。以下に、それぞれのタイプのメリットとデメリットの表をあげました。
日焼け止めのタイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
乳液(ミルク)タイプ | ・肌に軽く、伸びが良い ・保湿力に優れている ・塗りやすく、肌への負担が少ない | ・ウォータープルーフタイプでないと水や汗で流れやすい場合がある ・適度に塗り直しが必要なことも |
クリームタイプ | ・UVカット効果が高い ・肌への密着度が高い ・保湿力が高い | ・塗りムラができやすい ・塗る際に肌をこする必要がある ・ベタつき感があることも |
スプレータイプ | ・手軽に塗れる ・均一に塗布しやすい | ・吸入や目に入るリスクが高い ・風などで散らばりやすく、塗り残しが生じる可能性がある |
ジェルタイプ | ・さらっとした使用感 ・肌に馴染みやすい ・ベタつきが少ない | ・カバー力が低い場合がある ・水分量が多いため、適度に塗り直しが必要 |
シートタイプ | ・さらっとした使用感 ・肌に馴染みやすい ・ベタつきが少ない | ・塗りムラができやすい ・コストが割高 ・毎回ゴミが出る |
スティックタイプ | ・手を汚さずに塗れる ・持ち運びに便利 | ・塗りムラができやすい ・塗る面積が広いとコストパフォーマンスが悪い |
赤ちゃん日焼け止めを顔に塗る前に試し塗りを
初めて使用する日焼け止めは、使用前に試し塗りを行いましょう。日焼け止めの試し塗りは、いきなり顔に塗るのではなく、まずは赤ちゃんが触りにくい箇所でおこないましょう。赤ちゃん二の腕や背中に少量の日焼け止めを塗って試してみるのがおすすめです。
自宅で試し塗りをする方法
- 赤ちゃんの二の腕もしくは背中などに、少量の日焼け止めを薄く塗る
- 24時間以上、様子を観察する
- 肌が赤っぽくなっていたら使用を中止、何も変化がなければ少量ずつ肌に使う
かぶれや腫れなどの問題がなければ、顔や体に使用していきましょう。もしも肌に赤みが見られるなら、製品の使用を控えましょう。
赤ちゃん日焼け止めの顔への塗り方
日焼け止めを上手に使って、赤ちゃんの顔を紫外線から守りましょう。ここでは、赤ちゃんの顔などに日焼け止めを使うときのポイントを紹介します。
1. 日焼け止めは外出15分前に塗る
日焼け止めが肌になじむまでに時間がかかります。そのため、外に出る15~30分前を目安に日焼け止めを塗りましょう。
2. 赤ちゃんの顔に日焼け止めを塗る方法
日焼け止めの効果を十分に発揮するため、たっぷりと塗ってください。すり込むのではなく、全体に薄くのせるように塗りましょう。とくに首や耳の後ろ、胸元、背中、手の甲も日焼けしやすい部位なので、塗り忘れのないようにしましょう。
顔への塗り方
- クリーム状に出るタイプの日焼け止めはパール1個分、液状に出るタイプは1円硬貨1個分を手のひらに取る。
- 額、鼻の上、両頬、あごに分けて置き、そこからまんべんなく、塗り伸ばす。
- もう1度同じ量を重ねづけする。
2~3時間を目安に塗りなおす
日焼け止めは2~3時間おきに塗り直しましょう。どんなに丁寧に塗っても汗をかいたり衣類でこすれたりすることで落ちてしまうからです。ハンカチやガーゼなどで肌の汚れなどを拭き取った場合は、日焼け止めも一緒に落ちている可能性があるのでその都度塗り直しましょう。
日焼け止め以外のUVケアも効果的
紫外線遮蔽率が高いUVカット素材の服装を選ぶことで、紫外線による肌への刺激を少なくできます。帽子・長袖の上着・アームカバー・レッグカバーなどは、紫外線が肌に当たるのを防ぐのに効果的です。ただし暑い時期に着用していると赤ちゃんも暑さを感じやすくなるため、室内に入った時にすぐに着脱できるタイプのものをおすすめします。
服装以外にも、ベビーカー用の日除けカバーや日傘も紫外線対策となります。車内にも日差しがあたるため、UVカットフィルムやカーテンも用意できるとよいでしょう。
赤ちゃんの顔に塗った日焼け止めの落とし方
石けんやお湯でやさしく洗い流しましょう
赤ちゃん用の日焼け止めの多くは、ベビー用の石けんやお湯でも落とせるように作られています。日常使い用の日焼け止めなら、クレンジング不要のものがほとんどでしょう。
赤ちゃんのデリケートな肌に負担をかけないようゴシゴシこすらずに、ベビー用石けんやお湯でやさしく洗い流しましょう。
クレンジングを使うと顔の肌に負担をかけてしまうことも
また、クレンジングは、赤ちゃんの肌を保護するのに必要な皮脂まで落としてしまうため、負担をかけやすくなります。そのため、クレンジングの使用は控えるほうがいいでしょう。
赤ちゃんは適度に日光を浴びることも大切
紫外線対策に取り組むことは重要ですが、適度に日光を浴びることも大切です。ビタミンDはカルシウムを腸から吸収するために必要なビタミンです。ビタミンDは、日光(紫外線)が皮膚に当たることで、有効なビタミンDへと変化します。
近年では日焼けを避ける傾向があるため、お母さんのビタミンDが不足しがちになり、母乳に含まれるビタミンDも不足してしまうことも。ビタミンDが極端に不足すると、骨や歯が弱くなると考えられています。そのため、こまめに日陰で休憩や水分補給しながら、適度に外出して日光浴を行うようにしましょう。
赤ちゃんに日焼け止めを正しく使って紫外線から守りましょう
日光を適度に浴びることは重要ですが、UVケア対策やスキンケアを怠ると、赤ちゃんの将来の肌に影響を与える可能性があります。そのため、日焼け止めは適切なものを選び、正しく使って、赤ちゃんを紫外線から守ってあげましょう。
※出典元
記事はここまで
ミキハウスUVカットミルクのラインナップ
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UVカットミルクMH
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ミキハウスUVカットミルクの詳しい説明商品特徴
さらっと軽いつけ心地で紫外線をしっかりカット
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一定時間日陰に入ればUV防御効果がリセット
酸化チタン(Yチタン)は、紫外線の熱を吸収しつつ火照(ほて)りにくいだけでなく、日陰に入るとUV防御効果がリセット。こまめに塗りなおす必要がありません。敏感肌の大人の方にも一緒にご利用いただけます。
肌へのやさしさを考えたこだわりの低刺激処方
植物由来のセラミド成分を含む「パイナップル果実エキス」と保湿成分「ヒメフウロエキス」を配合、肌あれを防ぎ、皮膚をすこやかに保ちます。肌に適度な水分と油分を補い、皮膚を保護します。
※パッチテスト済み。
※すべての方に皮膚刺激が発生しないということではありません。
汗や水に強いウォータープルーフタイプ
海やプール遊びにも最適。石けんで簡単に落とせます。塗ったことがわからないくらい薄塗りでべたつき感がありません。